忘れかけていたあの頃の気持ちを思い出す【民王】感想・あらすじ

半沢直樹シリーズの池井戸潤氏は送る政治エンタテイメント小説。

「漢字が読めない」「酔っぱらい記者会見」「スキャンダルまみれ」・・・。

いまの政治家を風刺しつつ、笑いあり、感動あり、ミステリー要素ありの痛快劇に仕上がってます!

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あらすじ(内容紹介)

「お前ら、そんな仕事して恥ずかしいと思わないのか。目をさましやがれ!」漢字の読めない政治家、酔っぱらい大臣、揚げ足取りのマスコミ、バカ大学生が入り乱れ、巨大な陰謀をめぐる痛快劇の幕が切って落とされた。総理の父とドラ息子が見つけた真実のカケラとは!?一気読み間違いなしの政治エンタメ! (アマゾンより引用)

 今、流行りの入れ替わり!?でも恋愛ものじゃないよ

本ブログでも何度か紹介してますが今、人気ですね!

絶賛上映中!話題の映画の原作小説【小説 君の名は。】

大ヒット映画の補完作品【君の名は。 Another Side:Earthbound】感想・あらすじ

興業収入も100億を突破したようです。勢いが止まりませんね。

・・・さて、話は変わり池井戸潤の著書『民王』を紹介します。池井戸氏と言えば半沢直樹シリーズを代表するように「企業もの」を得意としていますが本作は「政治もの」のお話し。主人公は、総理大臣の父、武藤泰山(父)とその息子、武藤翔(息子)。

この二人がある日を境に中身が入れ替わってしまいます。父の武藤泰山は総理大臣に就任したばかりで今が大切な時・・・。何とか息子に自分を演じさせて乗り切ろうとするが苦難の連続。しかも、自身の子供と中身が入れ替わったのが自分だけでなく他の仲間も同じに目にあったり、スキャンダルが発覚したり、どんどん支持率が落ちていってしまいます。この苦境をどう乗り切るか・・・。本書はコメディ小説ですがグッと感動する場面もあり、読み応え十分です!

入れ替わりが起きた原因とは!?

冒頭で紹介した『君の名は』もそうですが「入れ替わりもの」の話は大体において入れ替わった原因は明確ではありません。(なんとなくイメージがつく程度)しかし、本書は「何故、入れ替わりが起きたのか!?」というのも一つの大きな謎として物語が展開し、次第に判明していきます。「息子と中身が入れ替わったまま武藤内閣がどう政局を乗り切るか!?」と併せ、「何故、入れ替わりが起こったのか!?」という謎も本書の一つの見所になってます。

誰もが最初は純粋だった

武藤泰山は息子と中身が入れ替わる前も後も「いかに支持率を上げるか」のみに執着している絵に描いたような政治家でした。しかし、息子の代わりに大学生活を送り、就活を行う過程、また自分に成り代わって野党やマスコミに質疑を受けた際に乱暴ながらもあまりも純粋な発言をする息子を見ているうちにその昔、本気で「日本を変えよう」と努力していた若かりし頃を思い出していきます。

ドタバタコメディの中にもきちっと「心情の変化」を描き、物語に引き込んでくれるのは流石と思いました。

まとめ

得意の企業小説とは違い、そこまで政治の世界に深く入り込んでいる訳でなく気軽に読めるコメディ小説になってます。

何も考えずに楽しむのも良し、私以上の年代の方には「下らない典型的な政治家」から初心を取り戻し「民王」を目指すべく立ち直る武藤泰山の姿に共感しながら読めるのかなとも思います。

まぁ誰もが政治家のような仕事みたいに大儀や夢を持って、仕事に就いた人ばかりではないと思います。単純に今の会社と縁があった、高収入だった、楽そうだったから・・・理由は様々でしょう。それでも入社したての頃は少しでも早く仕事を覚えようと一生懸命だったはず。しかし、5年、10年、15年・・・。と働いていくうちに惰性で仕事をこなしてしまったり、体裁を気にするあまり自分の意見を殺したり、立場を守るために社内政治に奔走したり・・・。このようなことに少しでも心当たりはある方は是非、読んでいただきたいです。私も「なんで今の仕事を選んだのかな~」「あの頃はどうやって仕事を覚えたっけ~」って少し考えてしまいました(^^;)

 

 

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