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魔性の子のあらすじ・読書感想【十二国記の序章】ネタバレあり

小野不由美さん作の『魔性の子』は約30年以上前のホラー小説ですが、人気ファンタジー小説『十二国記」の序章として今でも十二国記ファンの間で読まれています。
今回は『魔性の子』のあらすじ・読書感想をお届けしたいと思います!

目次

あらすじ(内容紹介)

どこにも、僕のいる場所はない──教育実習のため母校に戻った広瀬は、高里という生徒が気に掛かる。周囲に馴染まぬ姿が過ぎし日の自分に重なった。彼を虐(いじ)めた者が不慮の事故に遭うため、「高里は祟(たた)る」と恐れられていたが、彼を取り巻く謎は、“神隠し”を体験したことに関わっているのか。広瀬が庇おうとするなか、更なる惨劇が……。心に潜む暗部が繙(ひもと)かれる、「十二国記」戦慄の序章。

Amazonより引用

人気ファンタジー小説『十二国記』シリーズのepisode0に位置付けされる作品。
ただし、本書『魔性の子』はホラー小説です。

『十二国記』シリーズよりも前に発表された小説なので、この冊子単体で完結しているストーリーではありますが、『十二国記』シリーズを読んでるいるのと読んでいないのとでは見方が変わってくる内容でもあります。

主人公は教育実習のため母校に戻った広瀬。
昔から周囲と馴染めない性格で親とも上手く行ってない様子。
教育実習を受けに来たのも広瀬が数少ない心を開いている人物、恩師の後藤がいたため。

教育実習で後藤のクラスの生徒である高里に会い、昔の自分に似た部分を感じ、興味を示します。

高里は子供の頃に「神隠し」に遭っており、且つ、彼を虐めた人は不慮の事故に遭い、最悪は死に至るという…。
不吉な人物としてクラスからは完全に浮いている存在です。

「高里を虐めると不慮の事故に遭うのか?」
「高里が意図して殺しているのか?」
「何故、そのようなことができるか?」
「高里は一体、何者なのか?」

本書『魔性の子』はこのようなミステリー要素を含んだホラー小説ですが、これらの原因を解明していくストーリーではなく、「はみ出し者」同士の広瀬と高里の交流を通じて人間のエゴに触れたところに面白さがあると思います。

本書『魔性の子』で起こる怪奇現象の原因を知りたい方は…。
『十二国記』シリーズを読むしかないと思います。

※ここから先はネタバレを含みます

ネタバレ読書感想・あらすじ

カズロー

『魔性の子』は十二国記シリーズをよりも先に読むかどうか…。

十二国記シリーズが先か?『魔性の子』が先か?

本書『魔性の子』の主人公、高里は『十二国記』シリーズの泰麒です。

高里が1年間神隠しに遭っていた期間は十二国の世界へ帰ってました。
その時のエピソードは『風の海迷宮の岸』に描かれてます。

『風の海迷宮の岸』の始まりがまさに「神隠し」に遭ったところから始まります。

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そして『魔性の子』のストーリーは『黄昏の岸 暁の天』とリンクします。
『魔性の子』では廉麟や延王の名前がいきなり出てきますが、『黄昏の岸 暁の天』の中のストーリーでは十二国の世界の王と麒麟たちが集結して蓬莱(日本)へ逃げてしまった泰麒を探しています。

そして泰麒は角を切られてしまったために十二国の世界の記憶を無くしていました…。

『魔性の子』のみのストーリーの中では「高里が異世界から来ていて、怪奇現象の原因は異世界から高里を守るために来た妖魔たちが原因だった」くらいのことしか分からず、より理解度を深めるには十二国記シリーズが必読かと思います。

『魔性の子』の発刊が1991年、『黄昏の岸 暁の天』の発刊は2001年です。
10年経ってやっと『魔性の子』の怪奇現象の原因が解明される訳です(^^;)

後はどちらを先に読むか…。
『十二国記』シリーズを先に読んでしまうと高里の正体も怪奇現象の原因も分かった状態で『魔性の子』を読み進めることになります。
ホラー小説のスリルはあまり感じられません(^^;)

ですので順番でいうと『魔性の子』を先に読んだ方がいい気はしますが…。
ただ十二国記シリーズのファンの観点では『魔性の子』は『黄昏の岸 暁の天』のエピソードを補完する形で読むのをおすすめします。

こちらの記事も参照してください!

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広瀬のその後は…

広瀬はもともと「人に馴染めない」性格でこの世界に生きづらさを感じていました。
そんな広瀬は自身の身の回りに不慮の事故が起きるせいで孤立している高里に興味を持ちます。

高里は「自分はこの世界の人間ではない気がする」といい広瀬も共感し、さらに高里に思い入れを強くしていきます。

しかし、実際には高里は本当にこの世界の人間ではなく、広瀬は「生きづらさ」からそのように感じているだけの人間。
想いは似ていても実際には大きな違いがあります。

広瀬はずっと、皆から不審の目で見られていた高里の味方でしたが、最後の最後には高里がもとの世界(十二国の世界)に戻るのを拒みます。

「自分だけ置いていくな」と。

そんな広瀬の心情の変化は『十二国記』シリーズ云々というのを置いておくと本書『魔性の子』の最大の見どころかと思います。

広瀬はクライマックスで延王が蓬莱(日本)に来ることで起きた津波で行方不明になりました…。
死体は見つかっていないようです。

広瀬の後日談は今のところありません。
今後、十二国記の外伝で取り上げれたら面白いですね!
十二国の世界に紛れこんでしまった話とか(^^;)

まとめ

約30年前の作品となります。
もし今、読むとしたら『十二国記』シリーズの一部として読む人がほとんどでしょう。

本書『魔性の子』は『十二国記』シリーズの核となるストーリーを補完する役割を果たしますが、ことストーリーを『十二国記」シリーズの発刊前、しかも実際にリンクする描写は10年後になる訳ですから、作者の構想力は小野不由美さんは凄い!

以上「

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