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JAZZマンの孤高の生き様を堪能できる映画3選

JAZZ全盛時代の世界観、秀逸な音楽、そしてJAZZマンたちの華やかながらも儚い生き様を堪能できる映画のご紹介です。

JAZZに少しでも興味ある人は是非、ご覧ください!

目次

バード

ビバップの創始者と言われるアルトサックスのチャーリー・パーカーの伝記的作品です。ビバップといってもJAZZを聴かない方にはあまりピンとこないかもしれません。

曲を原曲?(多少のアレンジ有)のまま演奏しその後、バンドメンバーでアドリブ(即興演奏)を回していくというやつですね。

もともとこのアドリブ(即興演奏)はお客様用の演奏が終わった後、ミュージシャン通しで腕を競い合ったのが始まりのようです。

この時のカリスマ的ミュージシャンがこのチャーリー・パーカーです。チャーリー・パーカー以後のミュージシャンで彼の影響を受けていないものを探すのが難しいと言わるくらいのレジェンドです。帝王と言われたトランぺッターのマイルス・ディビスも若かりし頃は彼のバンドで修行を積みました。

このチャーリー・パーカー、天才であることは間違いないのですが所謂「破滅型の天才」です。麻薬に溺れ、34歳の若さで他界しています。

本映画はクリントン・イーストウッド監督がメガホンを取り、チャーリー・パーカーの半生を描いたものです。クリントン・イーストウッドはもともとは俳優で『ダーティハリー』シリーズが有名ですね。若いかたは知らないか(^^;)

彼はJAZZファンらしく、そのことがこの映画の監督を務める理由の一つです。

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チャーリー・パーカーの演奏はスピーディで華やかなイメージ。JAZZのことがあまりわからない人でも一度聴いたら凄い!と思わせることのできる圧倒的な演奏力です。

チャーリー・パーカーを演じたフォレスト・ウィテカーは勿論、実際に演奏してはいませんがとにかくフレーズは速いので指を合わせるだけでも大変だったと思います。

実話をもとにした映画でもあるので1940~50年代のJAZZシーンをチャーリー・パーカーの物語とともに是非、堪能してください!

ラウンド・ミッドナイト

テナーサックス奏者のデクスター・ゴードン、ジャズピアニストのハービー・ハンコック等、本物もジャズミュージシャンが出演しています。ハービー・ハンコックに関しては音楽監督も務めてます。

ストーリーとしては晩年のジャズミュージシャンと熱狂的ジャズファンの友情物語というところです。主演はデクスターですが自身の伝記ものではなく、ジャズピアニストのバド・パウエルとテナーサックス奏者のレスター・ヤングの生涯がモチーフとなっているようです。なんかややこしいですがどのミュージシャンもジャズ史上に残る超大物です。ちょっとだけ彼らについて紹介します。

バド・パウエル

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バド・パウエルはピアノトリオの先駆けともいえる人物です。ピアノトリオとはピアノ、ベース、ドラム編成の3名からなるバンドのことです。ここに例えばホーン奏者(トランペットやサックス等)が1名入ればカルテット、2名入ればクィンテットとなる訳です。まだビバップが浸透し始めた頃、ピアノトリオはホーン奏者のリズムセクション程度の役割だったのですがこのバド・パウエルが圧倒的な演奏力でピアノという楽器をジャズのメイン楽器に押し上げました。上の動画は代表曲の「クレオパトラの夢」。美麗なメロディを超絶テクニックで演奏しています。とても華がありますね!

ただバド・パウエルはかなり重度の麻薬中毒者だったとのこと。上記の『バード』で紹介したチャーリー・パーカーが心配したほど・・・。

1940~50年代に活躍したジャズミュージシャンは本当に麻薬に手を出していた人が多く、そこから立ち直った人もいるし、立ち直れなかった人もいます。

バド・パウエルも後者のいわゆる破滅型の天才ですね。

レスター・ヤング

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チャーリー・パーカー達が活躍したビバップの時代よりも前から活躍していたテナーサックス奏者。バド・パウエルの所で少し触れましたがビバップの時代は3~5人編成のバンドが主流でしたがそれ以前は楽団として結構な大所帯で演奏することが多かったのです。レスター・ヤングは当時、人気楽団だったカウント・べージー楽団の看板として長く活躍しました。プレイスタイルはテナー奏者としては珍しく、ソフトで華麗な演奏で後のチャーリー・パーカー等、多くのサックス奏者に影響を与えました。

そんな彼も徴兵の際に黒人なのに白人の妻をいることを理由にいじめられ、精神を蝕まれていきます。その時のショックから立ち直れず麻薬にも走ってしまい残念ながら晩年の演奏はなりをひそめてしまいました。

上の動画はスタンダート曲「All of Me」。晩年の演奏なので酷評される方もいらっしゃいますが私は好きです。

ハービー・ハンコック

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一般的に一番、有名なのはこの人ではないでしょうか。マイルス・デイビスの第2期黄金クインテットを支えた人物であり、その後も数々のヒット曲を世に送りました。

ジャズの域を超え、ファンクやヒップホップなど様々なジャンルに挑戦したり、アコースティックジャズを復活させてみたり、ボーダーレスに活躍をされています。

この中では彼のみ、まだご存命です。

上の動画は初期の頃の代表作「ウォーターメロンマン」。名曲ですがコード進行がシンプルなのでジャムセッションの練習によく使われます。

デクスター・ゴードン

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最後は主人公のデクスター・ゴードン。190cmを超える長身で端正な顔立ち。そしてとてもお洒落な人だったらしく女性には人気があったようです。上の動画の写真の通りテナーサックスが本当に良くに似合います。こんなデクスターも例に漏れず?麻薬中毒者で1950年代というビバップの全盛の時期を棒に振ってしまいます。

しかし1960年初めには見事に復活し、その後は長らく活躍します。本映画は1986年公開ですので当時のジャズミュージシャンとしは息が長い方だと思います。

演奏スタイルは派手ではありませんがその筐体から想像できる通り豪快で、且つどことなく優しさと不器用さがにじみでています。本映画は無くなる4年前の撮影で何曲か演奏されてますが、いぶし銀のシブい演奏を魅せてくれます。

 モ’・ベター・ブルース

デンゼル・ワシントンが演じる孤高のトランぺッターの半生を描いた映画。上記の2作品とちがい、JAZZ史上、実際に活躍した人物やエピソードを用いたものではなく完全にオリジナル作品です。

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ジャズを聴く前まではトランペットの印象としては吹奏楽部で明るく爽やかに演奏しているイメージしかありませんでした。しかし上の動画を観ていただきたいのですが、そんな印象は微塵もなく、すごくクールでカッコいいです!勿論ほんとにデンゼル・ワシントンが吹いている訳ではないのですが(^^;)とにかく存在感がカッコよすぎる!私はどちらかというとサックス派ですがJAZZシーンにおいてトランぺッターの魅力を見せつけられました。

物語自体は自己中心的な主人公が様々なトラブルに巻き込まれつつも次第に成長していくとうヒューマンドラマ。音楽は全てオリジナルですが秀逸です。

まとめ

どれもおススメですがJAZZ初心者様に最初に観ていただきたいのは「モ’・ベター・ブルース」かな~。いちばんとっつきやすいと思います。

JAZZに少しでも興味のある方の参考になれば幸いです(^^)

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