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KAZULOG

趣味と共に成長するブログ

ラ・ラ・ランド【映画感想】ジャズ好きの監督が贈るミュージカル映画

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ミュージカル映画ラ・ラ・ランド』の映画感想です。

第89回アカデミー賞では史上最多タイとなる14ノミネートを受けた話題の作品。

 

ジャズの要素が高く、しかも最近ハマっているミュージカル映画なのでとても楽しみに観に行きました。

 

さて内容は如何に・・・。

多少のネタバレを含んだ感想を本映画に出てきたジャズのエピソードを拾いながら紹介していきます(^^)/

あらすじ(内容紹介)

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舞台はロサンゼルス。

「ジャズのための店」を開くことが夢のジャズピアニスト、セブ(ライアン・ゴズリング)と女優を夢見るミア(エマ・ストーン)が偶然出会い、そして恋に落ちる。

幾つもの季節を重ねるうちに互いの夢が挫折したり、成功の兆しを見せるにつれ、お互いの立場が微妙に変わり、すれ違いも多くなる二人。

 

「夢」と「愛」の間で揺れる若い二人を古き良き名作ミュージカル映画を思い出させる歌とダンスでロマンティックに描くラブストーリーです。

 

主人公、二人の歌とダンスが素敵すぎる

主人公を演じるのがエマ・ストーンライアン・ゴズリング

 

私がエマ・ストーンの出演している最近の映画を観たのはこちら。

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エマ・ストーンは『バードマン』では落ち目の元映画俳優を演じるキートンの娘役として出演していました。

この映画では元麻薬中毒者でどこか影のある役どころ。

 

本映画『ラ・ラ・ランド』ではうって変わって女優を目指す、ひた向きで明るい女性。

『バードマン』を観ている時はこんなに歌って踊れる女優さんとは思いもよりませんでした(^^;)

 

こちらはエマ・ストーンの歌の特別映像です。

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もう一方の主人公、ライアン・ゴズリングは歌、ダンスに加えピアノの演奏も素晴らしいです。

 

エマ・ストーンライアン・ゴズリングはもともと歌やダンスが売りの俳優さんだった訳ではなく、この映画のために「歌」「ダンス」「ピアノ」の猛特訓をし、すべて吹き替えなしで挑んだそうです。

 

お二人ともかなりの練習を積んだことでしょう。

特にライアン・ゴズリングはピアノの練習を1日2時間を3カ月続けたとか・・・。

子どもの頃から音楽に携わっており素地はあったようですが、それでも本格的に練習しはじめ3カ月でここまで上達するとは凄いです!

 

トーリーはシンプル!?

愛と夢との間で揺れるすれ違いを描く

完全に主人公二人の世界観で成り立つ映画です。

二人の恋愛以外のことは基本描かれてないのでストーリーはスタンダードな恋愛映画って感じです。

 

簡単に言ってしまえば夢追い人の二人の恋愛物語。

夢を追っているうちはお互い励まし合ったり良い関係が築きやすいんですけどね。

恋愛が進展するにつれ、お互いの夢に動きがでるにつれ、色んな問題やすれ違いが出てきてしまいます。

 

主なすれ違いや問題
  • セブはエマとの将来を考えた時、自分は貯金もないし稼ぎも少ないと気づく。エマを安心させるため不本意なバンドに参加する。そしてそのバンドは成功をおさめセブは多忙な毎日を送る。
  • エマはセブの励ましにより企画した「一人芝居」のステージに挑んだが客は身内ばかりでほぼ空席だった。そのことによりエマは一旦は夢を諦め、実家に帰る。
  • セブのところに「一人芝居」がきっかけでオーデションの電話がかかってくる。セブはエマの実家まで行き、自信を無くしたエマを説得し一緒にオーデション会場に行く。
  • エマが受けたオーデションの映画はフランスでの長期間の撮影のものだった。セブはもし受かったらフランスに行って暫くは専念するべきだと話す。

 

恋愛映画でドラマをつくるには障害がつきもの。

親の反対であったり、ライバルの出現だったり、戦争だったり、病気だったり、ネガティブなものが多いですが「夢」というのも時には恋愛の障害になる・・・。

 

ある意味一番リアルな障害かも知れません(^^;)

 

そして恋愛映画では「夢」より「愛」を選ぶこともありますが・・・。

「スターになるより君と一緒に暮らしたい」みたいな(^^;)

 

でも「夢追い人」というのが本映画の一つのテーマにあります。

ですので容易に「愛」を選び難いところがあり、上手くお互いのすれ違いや葛藤を描いていると思います。

 

エンディングについて

エンディングは賛否両論でしょうか。

夢のために離ればなれになり5年経過後、お互いが夢を叶えての偶然の再会のシーン。

あまり詳細には書きませんが、お互いに夢を叶えている訳ですからハッピーエンドと言えばハッピーエンドですが何か切なさが残る感じ。

 

似て非なるものかも知れませんが最後のシーンは『シェルブールの雨傘』のエピローグを少し思い出しました。

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シェルブールの雨傘』は戦争が原因で恋人同士が離ればなれになる物語で、また物語は別れた後のストーリーがメインですが(^^;)

本映画『ラ・ラ・ランド』は離ればなれになる原因が「お互いの夢のため」というある意味ポジティブな別れ方をしました。

そして別れてからの話はエンディングのみです。

 

「恋人同士のすれ違いを描く」という意味ではこの本も少し共通点が。

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『マチネの終わりに』のすれ違いは第3者の仕業だったのですが(^^;)

 

この3つ物語のエンディングの共通点が別れてから数年後にかつての恋人と出会う。

恋人だった頃とはあらゆる状況が変わっての再会。

 

昔の恋を懐かしむのか、別れたことを後悔するのか、はたまた恋心が再燃するのか・・・。

 

ラ・ラ・ランドではどうなのでしょう?

是非、映画を観てみてください(^^)

 

ジャズが散りばめられている映画

本映画『ラ・ラ・ランド』の監督はミアン・チャゼル。

鬼教師とジャズドラマーを目指す若者の交流が描かれた『セッション』が記憶に新しいです。

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ミアン・チャゼル監督はジャズに思い入れがあるようですね。

ラ・ラ・ランド』でも主人公の一人、セブがジャズピアニストという設定でジャズがちょいちょい顔を出します。

音楽も勿論ですがセブが「ジャズの店」を持ってジャズを広めたいと思ってることから映画中にもジャズの話が色々、挟まれます。

 

ホーギー・カーマイケルとマイルス・デイヴィス

ジャズ好きではない方はどうでもよいことですが(^^;)

冒頭でセブが「ホーギー・カーマイケルの使っていた椅子」と「マイルス・デイヴィスが小便をしたラグ」を大事にしていることが垣間見れるシーンがあります。

 

彼はコレクターなのでしょうか・・・。

 

しかしこのシーンからセブが筋金入りのジャズ好きということがわかります。

 

ちなみにホーギー・カーマイケルはピアニストであり作曲者。

代表曲の『スターダスト』『我が心のジョージア』はジャズスタンダード曲として有名です。

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マイルス・デイヴィスはトランぺッターで帝王と呼ばれるほど長きに亘りジャズシーンの第一線で活躍しました。

 

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 セロニアス・モンクのコピー

セブが家でレコードを聴きながら練習しているシーンがありましたが、そのレコードの曲がセロニアス・モンクの演奏です。

 

セロニアス・モンクモダンジャズの代表的なピアニストで作曲家。

独特の演奏スタイルでどちらか言うと玄人に好まれる方です。

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セブの練習していた曲は日本の名曲「荒城の月」をセロニアス・モンクがジャズアレンジしたもの。

熱烈なジャズファンであるセブらしい選曲です。

 

サッチモはジャズの歴史を作った

サッチモは受け入れられない時、自分でジャズの歴史をつくった」とオーデションにいつも受からないミアを励まします。

ミアはこれをきっかけに「一人芝居」を考案するので意外と重要なシーンか!?

 

ちなみサッチモとはご存知の方も多いと思いますが、本名ルイ・アームストロングといってジャズの創成期のスタープレイヤーで今のジャズの形を作った人と言われています。トランぺッターですがジャズボーカルとしても人気で「スキャット(伴奏に合わせドゥビドゥバと歌うやつ)」を初めてした人としても有名です。

 

まさにジャズの歴史をつくった方です。

『この素晴らしき世界』の演奏があまりも有名です。

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耳で聞くだけじゃだめだ、目で見ないと

ジャズをあまり好きではないミアをジャズライブに連れていき、セブが力説するシーンがあります。

 

確かにジャズの生演奏は迫力があります!

またジャズライブの醍醐味として間近で演奏を堪能できること。

POPやロックのバンドのライブでしたら小さなライブハウスでも数十人は入ると思います。しかもちゃんとステージはあって・・・。

 

ジャズバーでのライブはお客は10人以下のことも多く、ステージのない店も多いので、席の間近で演奏を堪能できることもあります。

 

距離感が近いのです。

 

確かにジャズの魅力をわかってもらうにはジャズの生演奏は賛成です!

・・・でもジャズはやはり好みの分かれる音楽でもあるので無理に連れていくと逆効果の場合もあるので注意です(^^;)

 

また同じシーンでミアが「ジャズといえばケニーGを連想すると」と発言し、セブを熱くさせます。

 

ケニーGとは有名なサックス奏者ですね。

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この方はスムーズジャズイージーリスニングのカテゴリ分けされることが多いです。聴いての通りジャズアレンジっぽくなく素直でキレイな演奏ですね。

 

私はクセのないキレイなスタイルでジャズのスタンダード曲を演奏するケニーGはジャズの入口として良いかと思いますが・・・。

1950年代からのモダン・ジャズの熱烈なファンであるセブにとっては心外だったのでしょう(^^;)

 

ジャズは終わった音楽なのか?

セブは且つての友人、キースにバンドに誘われた時、今の時代に合わせてジャズという音楽を柔軟に拡張させる彼の音楽に戸惑いを隠せません。

 

昔ながらのジャズを演奏できる店を持つことが夢のセブにとってはキースのバンドは「お金儲けのため」でもあるかのようなニュアンスもあります。

 

  • 古き良き時代のモダンジャズは今は流行らない(終わっている)
  • ジャズは昔のスタイルのままが良く、時流に乗るものではない
  • 時代に迎合してスタイルを変えるのは金儲けである

 

こんなメッセージが見え隠れしてしまうところで、一部のジャズファンからは不満の声が上がっているとか・・・(^^;)

 

現実的にジャズの歴史から見てもジャズのスタイルは時代により変わっているのですけどね。

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本映画に戻ると結局、映画で語られていることは一般論ではなく「セブの主観であり思い入れとして描いた」との理解で良いのではないでしょうか(^^;)

セブのキャラクター設定として少し偏った見解を持たしたとか。

 

ジャズ好きでなけれなそんなに違和感のないところなのでしょうが・・・。

 

まとめ

私は基本、映画館には行かず、DVD(レンタル、動画配信)が出るまで待つタイプの人なのですが「評判が良いこと」「最近ハマっているミュージカル映画であること」「ジャズの要素があること」。こんな理由から待ちきれず久しぶりに映画館に行ってきました。

 

評判が良いといえどもネットの声は賛否両論あるようですね。

でもそんなのは当然のこと。

どんな名作でも観る側「好み」で評価が分かれるものです。

 

特に『ラ・ラ・ランド』は好みの分かれやすいミュージカル映画ですから。

「急に歌って踊るのがダメ」って方もいらっしゃると思いますしね。

 

ちなみに私は・・・。

大満足の映画でした(^^)

 

 

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