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「検索ワード」のカギはリアルに有り!【弱いつながり】

ネットなしでは語れないこの時代、グーグルに翻弄されずに「かけがえのない人生」を送るにはどうすれば良いのか・・・。

東浩紀が送る、SNS時代における挑発的人生論

目次

あらすじ(内容紹介)

「かけがえのない個人」など存在しない。私たちは考え方も欲望も今いる環境に規定され、ネットの検索ワードさえグーグルに予測されている。それでも、たった一度の人生をかけがえのないものにしたいならば、新しい検索ワードを探すしかない。それを可能にするのが身体の移動であり、旅であり、弱いつながりだ――。SNS時代の挑発的人生論。 (アマゾンより引用)

 ネットは強く、リアルは弱い!?

人は環境によって規定される

  • 東大に入りたければ東大合格率の高い、高校に行く
  • お金持ちになりたければお金持ちと付き合っていればお金の入り方が見えてくる
  • 自分探しをしたいなら旅に出るより、親を観察すればいい

著者は人は環境によって規定されると説いてます。

強い絆と弱い絆

「強い絆」とは親とか親友を指します。「弱い絆」はたまたまパーティで横に座った人などを指します。

とある社会学者の調査で300人弱のホワイトカラーに対して「転職」について聞いたところ「強い絆」をもった人から紹介してもらうより「弱い絆」の人から紹介してもらった方が満足の行く結果がでたとのことです。

「弱い絆(ウィークタイ)」という有名な概念らしいです。

要は自分のことをよく知っている人から紹介を受けた場合は「ある程度は予測できる就職先」が多い。逆に自分をあまり知らない人に紹介ししてもらった場合は「自分が想像もできなかった就職先になる可能性がある」とのことです。

・・・もっと平たく言うと「手堅い」か「冒険する」かということか(^^;)

ネットは強い絆を深めるメディアである

フェイスブックやミクシィ等のSNSは自分の繋がりたい人だけと交流するツールですし、自分が嫌だと思ったら簡単にブロックできる世界とのこと。

またネットは自身が検索した「検索ワード」によって趣味・嗜好を分析し、その人が気に入るであろう情報をチョイスしてくれる世界でもあるとのこと。

確かに、アマゾンでも自分が購入した関連商品を表示してくれるので、ついつい買ってしまったり、Google検索もその人の検索する「検索ワード」によってアルゴリズムを変えたり、アドセンスの表示などは「検索ワード」に顕著に反映されます。

知らず知らずのうちに自分にとって必要される情報のみがチョイスされて、不必要な情報はカットされていたのだと気づかされます。

リアルでキーワードを探す

ネットで趣味・嗜好を判断するのは「検索ワード」以外の他なりません。

本書はこの検索ワードをリアルの「弱いつながり」から探し、新たな自分を発見しよう!というのが主旨です。

旅を通じてインプットの重要さを説く

新しい「検索ワード」を探すには「リアルの環境を変えるしかない」と著者は説いてます。ネットでインプットとアウトプットの両方を済ましてしまえば自分の殻を破ることをができない・・・。

著者は旅行好きとのことで

  • 旅行を通じて得た新たな知見や発見をネットでの情報でさらに深めた
  • 事前にネットで調べていたことが実際、その場に行くと状況が違っていた

このようなケースを自身の「旅」での経験をもとに説いてくれます。

歴史を残す価値

記事や記録・記憶といった類は、後から書き換えたり、別の解釈をされる危険性があると著者は説いてます。確かに記事・記録などは膨大に残っていれば信憑性も高いのでしょうが少しであれば誤った見解をする可能性もあるでしょう。

歴史的事実が何度も覆ったりするのはそのせいなのでしょうね。

そのためにも「実際に形に残すこと」が重要とのこと。著者の体験談として観光でドイツのアウシュビッツの第2収容所(ホロコーストが行われた場所)に行ったときの印象が綴られています。

「歴史を残す価値」これは本書のテーマと少しずれている気がしなくはないですが、著者がどうも「福島第一原発観光地化計画」を企画している都合上、掲載したのではと感じました・・・。

まぁ著者の思惑は置いといても確かに広島の原爆ドーム然り、たとえ悲惨な歴史でも風化させないよう「形を残しておく」というのは必要だとは思いました。

まとめ

私は旅行をする趣味がないインドア人間なので「旅」・・・。

特に海外を進める本書にはちょっと抵抗感があったりします(^^;)

しかし、本質の部分は共感できる部分も多々ありました。

実はこの本、私自身が興味を持ち、選んで読んだ訳ではありません。

とある「読書会」に参加した際の課題本になっていたのが読むきっかけです。本書では環境の変化について「旅」を題材に綴った本ではありますが、環境の変化は「旅」に限ったことはではありません。

私の場合は「読書会」という場で会ったことのない人たちと一つの課題本について語り合う機会ができ、本書にも出会うことができた・・・。

新しいもの、経験に出会いとても有意義でした。

読書会にはその後、継続的に参加しようと思ってましたが仕事が多忙になり、全然、行けておりませんでした(^^;)

今月は仕事が比較的、緩やかなので久しぶりに参加しようかな~と思ったら、本書のことを思い出し、再読した次第です。

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